巻き肩

巻き肩とは

巻き肩とは、本来であれば耳の真下にあるべき肩の位置が前方に突出し、左右の肩が内側に巻き込むような姿勢になっている状態のことです。肩甲骨が前方に移動し、胸部の筋肉が縮こまることで起こります。

猫背とは異なり、背中全体ではなく肩の位置だけが悪くなった状態を指しますが、放置すると猫背に進行することが多くなります。

厚生労働省の国民生活基礎調査によると、肩こりを訴える人は女性で1位、男性で2位となっており、全体の約30%の人が肩こりの症状を抱えています。巻き肩は肩こりの主要な原因の一つとされており、デスクワークやスマートフォンの普及により増加傾向にあります。

特に20代から40代の働き盛りの世代で急激に増加しており、肩こりを訴える成人の約7割が何らかの姿勢不良を抱えているとされ、その多くが巻き肩の状態にあると推測されます。

巻き肩を放置すると、まず肩や首の筋肉が常に緊張した状態となり、肩こりや首こりが慢性化します。さらに血行不良により頭痛が頻繁に起こるようになり、ストレートネックへと進行する可能性があります。

胸部が圧迫されることで呼吸が浅くなり、酸素摂取量の低下により疲労感や集中力の低下を招きます。姿勢の悪化は猫背を引き起こし、全身のバランスが崩れることで腰痛や膝の痛みといった二次的な症状も現れます。

最悪の場合、肩関節の可動域が極端に制限され、日常的な動作が困難になり、四十肩や五十肩といった深刻な状態に発展する恐れもあります。

巻き肩の原因

開院以来、当院には巻き肩でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、巻き肩の原因はひとつではないということです。

巻き肩を引き起こす原因として次のものが挙げられます。

• 長時間のデスクワークやスマートフォン使用
• 胸部筋肉の緊張と背中の筋力低下
• 骨盤の傾きと背骨のバランス異常
• 横向き睡眠姿勢の習慣

巻き肩は複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされています。

複数の原因が積み重なり、体本来の回復力が追いつかなくなったときに、巻き肩という症状が発生しやすくなります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

これまで改善しなかったとしても諦める必要はありません。巻き肩は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

巻き肩の対応として、次のようなものが一般的です。

理学療法

継続的な通院や自宅での運動が必要で、効果を感じるまでに時間がかかります。適切な負荷の調整が難しく、間違った方法では症状が悪化する可能性があります。

物理療法

一時的な痛みの緩和には効果的ですが、根本的な姿勢改善にはつながりにくく、効果の持続期間が短いため定期的な通院が必要になります。

姿勢指導

自分で意識し続けることが困難で、日常生活の中で常に姿勢を意識することは現実的ではなく、習慣化しないと再発しやすいのが現状です。

巻き肩を改善するために

まずはあなたの巻き肩の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院は、巻き肩の改善だけにとどまらず全身の問題と捉え、体本来の回復する力である自然治癒力を最大限引き出す施術を行います。

当院の特徴

熟練した院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、体の変化や症状の波を見逃さないように、検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

どこへ行けば良いか分からないといった方、これまで色々な治療で効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

巻き肩のQ＆A

巻き肩は自然に治りますか？

残念ながら巻き肩は生活習慣が原因となるため、意識的な改善努力なしに自然治癒することはほぼありません。適切な治療とセルフケアが必要です。

巻き肩の人がやってはいけないことは？

うつ伏せ寝、高すぎる枕の使用、長時間の前かがみ姿勢は避けてください。また、急激な肩甲骨の動きや無理なストレッチは症状を悪化させる可能性があります。

巻き肩と猫背の違いは何ですか？

巻き肩は肩のみが前方に出た状態で、猫背は肩に加えて背骨全体が丸まった状態です。巻き肩が進行すると猫背になることが多く見られます。

どのくらいの期間で改善しますか？

個人差はありますが、適切な治療を受けた場合、軽度なら2-3ヶ月、中等度以上では6ヶ月程度の期間を要することが一般的です。早期対応ほど改善期間は短縮されます。

ストレッチだけで治せますか？

軽度の場合はストレッチも有効ですが、根本的な改善には筋力バランスの調整や姿勢の矯正が必要です。専門的なアプローチが推奨されます。

巻き肩は遺伝しますか？

巻き肩自体は遺伝しませんが、体型や筋肉の付き方には遺伝的要素があります。しかし、生活習慣の改善により十分に予防・改善可能です。

何科を受診すればいいですか？

整形外科での診断を受けた後、カイロプラクティックや整体院での専門的な姿勢矯正治療を受けることをお勧めします。

手術が必要になることはありますか？

巻き肩自体で手術が必要になることはまれです。ただし、放置により肩関節周囲炎などの重篤な状態に進行した場合は、外科的処置が検討されることもあります。

仕事を続けながら改善できますか？

はい、可能です。デスクワーク環境の改善や定期的な姿勢チェック、適切な治療により、仕事を継続しながら改善することができます。

再発を防ぐにはどうすればいいですか？

正しい姿勢の習慣化、定期的な運動、作業環境の見直し、そして定期的なメンテナンス治療により再発を効果的に防ぐことができます。

巻き肩で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックと巻き肩は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

巻き肩は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。