手根管症候群

手根管症候群とは

手根管症候群とは、手首にある「手根管」という狭いトンネル内で正中神経が圧迫されることで起こる症状です。

このトンネル内には指を動かす9本の腱と正中神経が通っており、何らかの原因でトンネル内が狭くなると、神経が圧迫され、親指から中指にかけてのしびれや痛み、手の機能低下などが生じます。

日本における手根管症候群の患者数は、推定で医療機関を受診している患者が約36.4万人、自己申告を含めると約100.9万人に上ると考えられています。

特に中年の女性に多く発症し、アメリカの調査では医療機関を受診した患者の約50%が職業性の原因によるものと診断されていて、デスクワークに限らず手を使う職業や趣味をお持ちの方にとても多い症状のひとつです。

手根管症候群を放置すると、親指の付け根にある母指球筋が徐々に痩せ細り、物をつまむ力が著しく低下します。その結果、親指と人差し指でOKサインができなくなり、縫い物やボタンかけなどの細かい作業が困難になります。

一度弱くなってしまった筋肉はなかなか回復せず、治療をしても物をつまみにくい状態が続くことが多いため、早期の対処が重要です。

手根管症候群の原因

開院以来、当院には手根管症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、手根管症候群の原因はひとつではないということです。

手根管症候群を引き起こす原因として次のものが挙げられます。

手根管症候群は複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされています。

複数の原因が積み重なり、体本来の回復力が追いつかなくなったときに、手根管症候群という症状が発生しやすくなります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

これまで改善しなかったとしても諦める必要はありません。手根管症候群は豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

手根管症候群の対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

根本的な解決にはならず、一時的な症状緩和に留まります。長期服用による副作用のリスクもあります。

シーネ固定

長期間の固定により筋力低下を招くことがあり、日常生活動作が制限されます。

ステロイド注射

効果は一時的で、繰り返し注射すると組織が脆弱化するリスクがあります。

手術療法

侵襲的な処置であり、術後の回復期間が必要です。また、神経損傷のリスクや瘢痕形成による違和感が残ることがあります。

手根管症候群を改善するために

まずはあなたの手根管症候群の原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院は、手根管症候群の改善だけにとどまらず全身の問題と捉え、体本来の回復する力である自然治癒力を最大限引き出す施術を行います。

当院の特徴

熟練した院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、体の変化や症状の波を見逃さないように、検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

どこへ行けば良いか分からないといった方、これまで色々な治療で効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

手根管症候群のQ＆A

手根管症候群は自然に治りますか？

妊娠中や一時的な過負荷が原因の場合は自然軽快することもありますが、多くの場合は適切な治療が必要です。特に症状が長期間続いている場合や筋萎縮が始まっている場合は、自然治癒は期待できません。

手根管症候群の人がやってはいけないことは？

手首を極端に曲げる動作や、同じ姿勢での長時間作業は避けるべきです。特に手首を反らせたままのキーボード操作や、強い握力を要する作業は症状を悪化させます。振動工具の使用も控えましょう。

どの科を受診すればよいですか？

整形外科が適切です。手の専門外来がある医療機関ならより専門的な診断・治療が受けられます。神経内科でも診察可能ですが、手術が必要な場合は整形外科に紹介されることが多いです。

手術しか治療法はないのですか？

初期から中等度の症状であれば、薬物療法、シーネ固定、ステロイド注射などの保存療法で改善することも多いです。ただし、筋萎縮が進行している重症例では手術が最も効果的な治療法となります。

夜間に症状が悪化するのはなぜですか？

睡眠中は無意識に手首が曲がった状態になりやすく、手根管内の圧力が上昇するためです。また、就寝中は体動が少なく血液循環が低下することも一因です。シーネ固定で手首の角度を保つと改善することがあります。

両手に症状が出ることはありますか？

はい、約30〜50%の患者さんは両側に症状が出ることがあります。特に全身疾患が原因の場合や長期間にわたる反復動作が原因の場合は両側性になりやすいです。

パソコン作業は続けても大丈夫ですか？

作業環境を整えれば継続可能です。キーボードの高さを調整し、手首が自然な角度を保てるようにしましょう。リストレストの使用や定期的な休憩、ストレッチも効果的です。症状悪化時は作業量を減らすことをお勧めします。

妊娠中に発症した場合、出産後は改善しますか？

妊娠関連の手根管症候群は、出産後3〜6ヶ月程度で自然軽快することが多いです。ホルモンバランスの変化や体内の水分貯留が落ち着くことで症状が改善します。ただし、完全に消失しない場合もあります。

手根管症候群と頚椎ヘルニアの症状の違いは？

手根管症候群は主に親指から中指にかけての限局したしびれが特徴で、夜間に悪化します。一方、頚椎ヘルニアでは肩から腕全体にかけての痛みやしびれがあり、首の動きで症状が変化することが多いです。

手根管症候群の検査方法はどのようなものですか？

医師による診察（ティネル徴候やファーレンテストなど）が基本です。確定診断には神経伝導検査が有効で、正中神経の伝導速度を測定します。必要に応じてMRIや超音波検査で手根管内の状態を確認することもあります。

手根管症候群で悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックと手根管症候群は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

手根管症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。