
院長:真崎お気軽にご相談ください!
肩を回した時に「ゴリゴリっ」と引っかかる感じやその違和感ついてのお問い合わせをメールでいただきました。


ご本人にはすでに返信させていただきましたが、同じようなお悩みをお持ちの方も多いので、解説を加えたうえで共有いたします。
肩を回したときにゴリゴリと引っかかるような感覚があり、スムーズに動かせない状態が続いています。特に腕を上げたり後ろに回す動作がやりづらく、日常生活でも服の着脱や高いところの物を取るときに違和感があります。また、無意識にかばってしまうせいか、反対側の肩や首にも少し負担がかかっている気がしています。
このような症状の場合、どのような原因が考えられるのかを教えていただきたいです。また、痛みや引っかかりを軽減するために自宅でできるケアや注意点があれば知りたいと思っています。
あわせて、整体院での施術がこのような症状に対して有効なのか、どのようなアプローチになるのかも教えていただけると助かります。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
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ご質問ありがとうございます。当院には、肩を回した時の違和感やそれに伴うゴリっとした関節音などのお悩みをお持ちの方も来院されています。


肩を回したときに「ゴリゴリ」「ジャリジャリ」とした引っかかる感じがある方に向けて、考えられる原因や自宅でできるケア、整体院での施術についてお伝えします
肩を回したときのゴリゴリ音は、医学的には「関節のクレピタス」と呼ばれる現象の一つです。中には、関節内の気泡がはじけるだけの無害な音もあれば、軟骨や腱、骨の変化が関わっている場合もあります。
肩の関節液の中には、窒素などのガスが少しだけ溶け込んでいて、動かしたときに気泡がはじけると音が出ることがあります。このタイプの音は、痛みや可動域制限を伴わず、検査でも異常が見つからないことが多く、基本的には心配はいりません。
肩を回したときに、腱や筋肉が骨の出っ張りにこすれたり、引っかかったりして「ゴリゴリ」「コリッ」とした感触が出ることがあります。代表的なのが、いわゆる肩のインピンジメントや、ローテーターカフと呼ばれる腱の炎症などで、腕を横から上げたときに痛みが出やすいのが特徴です。
スポーツや転倒などで肩を強くひねったあとからゴリゴリ音が出始めた場合、肩の関節唇という軟骨の縁が傷んでいるケースもあります。この場合、ある角度で引っかかる感じや、深いところの痛み、不安定感などを同時に感じることが多くなります。
年齢とともに肩の軟骨がすり減ってくると、骨同士が近づいてこすれやすくなり、「ジャリジャリ」「ギシギシ」とした音が出ることがあります。変形性関節症などでは、動かし始めのこわばりや、天気や疲れで痛みが強くなるといった特徴が出ることもあります。
右肩に引っかかる感じがあると、まず服の着替えで腕を後ろに回す動作がしづらくなり、「ちょっとした動作がストレス」という声をよく聞きます。高い棚の物を取るときや、髪を結ぶ、シャンプーをするなどの動きも負担になりやすく、次第に肩を動かすこと自体が怖くなってしまう方もいます。
無意識に痛みを避けてかばっているうちに、反対側の肩や首、背中が張ってきて、「気づいたら全身がだるい」という状態につながることも少なくありません。
音はするけれど、強い痛みがなく、動かせる範囲も大きく変わっていない場合は、まずはセルフケアをしながら様子を見ても良いことが多いです。一方で、夜寝ていてもズキズキ痛む、まったく腕が上がらない、突然のケガがきっかけ、力が入りにくいなどの場合は、早めに医療機関での検査をおすすめします。
自宅ケアの基本は、痛みを我慢して動かし続けるのではなく、「痛みを悪化させない範囲で動きを保つ」ことです。冷やすのか温めるのか、どこまで動かしていいのか、姿勢をどう整えるのかといったポイントを押さえるだけでも、肩の負担はかなり変わってきます。
動かした直後にズキッとした痛みが強く出る、ぶつけた覚えがあるなど、炎症が疑われるときは、まずはアイシングで熱感を抑えると楽になることがあります。痛みが落ち着いてきたら、今度は温めて血流を良くし、筋肉のこわばりをゆるめていくことで、動かしたときのツッパリ感が軽くなる方も多いです。
まったく動かさないでいると、関節が固まりやすくなるため、痛みが許す範囲で小さな円を描くように腕を振る体操はおすすめの一つです。このとき、勢いよく回すのではなく、重さを利用してゆらすくらいの感覚で、呼吸を止めないように行うのがポイントになります。
長時間のスマホやパソコン作業で、頭が前に出た姿勢が続くと、肩甲骨まわりの筋肉が硬くなり、肩関節にも余計なストレスがかかります。ディスプレイの高さを目線に合わせる、背もたれに軽くもたれて座る、肘をついて作業しないなどの工夫も、肩のゴリゴリ感を軽くする一助になります。
市販の痛み止めや湿布は、炎症を抑えたり痛みを和らげるには役立ちますが、根本の動きの悪さや姿勢の問題までは解決してくれません。あくまで「痛みを抑えている間に、動きや使い方を整える時間を稼いでくれるもの」というイメージで使うのが良いと思います。


結論から言うと、肩のゴリゴリ感や痛みの多くは、整体やカイロプラクティックなどの手技療法とエクササイズを組み合わせることで、改善が期待できるケースが少なくありません。特に、筋肉や関節の柔軟性を引き出しながら、肩だけでなく肩甲骨や背骨の動きを整えていくことで、負担のかかり方そのものを変えていくことができます。
肩の音そのものは、完全に消えないこともあり、医学的にも音だけを問題視しない考え方が一般的です。整体では、音がしても痛みがなく、日常生活で困らない範囲まで動きの質を高めていくことを、一つの現実的なゴールとして共有することが多いです。
まずは、どの角度でゴリゴリ感が出るのか、どんな動きで痛みが強まるのかを詳しくチェックし、原因の仮説を立てます。そのうえで、肩関節だけでなく胸椎や肋骨、肩甲骨の動きを改善する手技、弱くなっている筋肉のトレーニング、日常の動かし方の指導などを組み合わせていきます。
研究レベルでも、手技とエクササイズを組み合わせたアプローチは、運動だけの場合に比べて短期的な痛みの軽減に効果が出やすいと報告されています。実際の現場でも、施術で動かしやすくなった状態で、その人に合った運動を続けてもらうことで、再発しにくい肩を目指しやすくなります。
20年近く肩の施術をしてきて感じるのは、「画像上の異常」と「困っている症状」が必ずしも一致しないということです。そのため、検査結果だけでなく、実際にどの動きで困っているのか、いつから気になっているのか、仕事や家事の内容などを丁寧に伺うようにしています。
痛みが強いわけではないけれど、このまま放っておいて悪化しないか不安、最近肩だけでなく首や背中もつらくなってきた、という方は、一度専門家に状態をチェックしてもらうと安心です。早い段階であれば、比較的やさしい施術とセルフケアの見直しだけで、日常生活のストレスを大きく減らせるケースも多く見られます。
肩のゴリゴリ音は、必ずしも重大な病気のサインではありませんが、放っておくと動きのクセが強くなり、別の場所の不調につながることもあります。自宅でできるケアと、専門家の手を上手に組み合わせながら、「音に振り回されない、使いやすい肩」を一緒に目指していきましょう。
肩こり・腰痛に対する施術方針はこちらのページが参考になります。


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