肩甲骨の痛み

肩甲骨の痛みについて

肩甲骨の痛みとは、背中上部にある三角形の骨（肩甲骨）とその周辺に生じる痛みやこり、張りなどの不快な症状のことを指し、この痛みは筋肉や骨・関節の問題から生じることが多いですが、内臓の不調が関連している場合もあります。

症状の程度は軽いこりから日常生活に支障をきたす激痛まで様々で、首や肩、腕などへ痛みが広がることもあります。

厚生労働省の平成22年国民生活基礎調査によると、日本人の自覚症状として「肩こり」は非常に高い割合を占めています。男性では腰痛に次いで2番目に多く、女性では最も多い症状となっています。

肩甲骨周辺の痛みは肩こりと密接に関連しており、特に女性の有訴者率が男性より高く、年齢別では年齢が上がるにつれて症状を訴える人が増加する、最もお悩みの多い症状のひとつです。

肩甲骨の痛みを我慢し続けると、体は無意識に痛みをかばう姿勢をとり、さらに姿勢が崩れて肩甲骨周辺への負担が増加する悪循環に陥ります。

この問題は単独で終わらず、姿勢の崩れによって首・肩・腰など他の部位にも負担が広がり、肩こりや腰痛、頭痛などの症状を引き起こすリスクが高まります。また、夜間の睡眠の質も低下し、疲労回復が不十分となって日中のパフォーマンスが落ちてしまいます。

さらに深刻なのは、放置により肩関節の機能障害が進行し、腕の可動域が制限される可能性があることです。場合によっては神経症状や内臓疾患との関連も考えられるため、「そのうち治る」と思わず早めの対処が重要です。

肩甲骨の痛みの原因

開院以来、当院には肩甲骨の痛みでお困りの方が数多く来院されています。

これまでのカウンセリングや検査結果から断言できるのは、肩甲骨の痛みの原因はひとつではないということです。

肩甲骨の痛みの原因として次のものが挙げられます。

• 長時間の同一姿勢による筋肉の疲労や緊張
• 猫背やストレートネックなどの不良姿勢
• 頚椎椎間板ヘルニア
• 腱板断裂や肩関節周囲炎（四十肩・五十肩）
• ストレスや精神的緊張

肩甲骨の痛みは複数の原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

複数の原因が積み重なり、体本来の回復力が追いつかなくなったときに、肩甲骨の痛みが発症しやすくなります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。肩甲骨の痛みは豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

肩甲骨の痛みへの対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

消炎鎮痛剤の長期使用は胃腸障害や肝機能障害などの副作用リスクがあります。また根本的な原因解決ではなく、対症療法にとどまることが多いです。

物理療法

効果は一時的で、根本的な姿勢や生活習慣の改善がなければ再発しやすいです。

運動療法・リハビリテーション

効果が現れるまでに時間がかかり、継続的な取り組みが必要です。適切な指導がなければ、誤った方法で行うことで症状を悪化させるリスクもあります。

鎮痛注射

注射部位の痛みや感染リスクがあり、効果も一時的です。頻繁に受けることはできません。

肩甲骨の痛みを改善するために

まずはあなたの肩甲骨の痛みの原因を明らかにします。原因を取り違えたまま治療を進めてしまっては改善を見込めないからです。

当院は、肩甲骨の痛みの改善だけにとどまらず、全身の問題と捉え、体本来の回復する力である自然治癒力を最大限引き出す施術を行います。

当院の特徴

熟練した院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、体の変化や症状の波を見逃さないように、検査から施術まで院長が一貫して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が治療効果を高めます。

どこへ行けば良いか分からないといった方、これまで色々な治療で効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

肩甲骨の痛みのQ＆A

肩甲骨の痛みは自然に治りますか？

軽度の場合は休息や生活習慣の改善で自然治癒することもありますが、多くの場合は原因に対する適切な対処が必要です。放置すると悪化する可能性が高いため、早めの対応をお勧めします。

肩甲骨の痛みがある人がやってはいけないことは何ですか？

痛みがあるのに無理に動かすことは避けるべきです。また、自己判断でのマッサージや強いストレッチも症状を悪化させることがあります。

肩甲骨の痛みで何科を受診すべきですか？

まずは整形外科を受診するのが一般的です。その上でカイロプラクティックや鍼灸院などの代替医療を利用する方も多いです。

レントゲンやMRIで異常がないのになぜ痛いのですか？

筋膜の癒着や微細な炎症、神経の圧迫など、画像検査では映らない機能的な問題が原因となっていることが多いです。また、姿勢の悪さや筋肉のアンバランスなども画像には現れません。そのため、症状と身体所見を総合的に評価することが重要です。

デスクワークを続けながら肩甲骨の痛みを改善する方法はありますか？

定期的な休憩と姿勢の変更、短時間のストレッチを取り入れることが効果的です。また、椅子とデスクの高さ調整、モニターの位置の最適化なども役立ちます。筋力トレーニングで背中と肩の筋肉を強化することも重要です。

肩甲骨の痛みに効果的なストレッチや運動はありますか？

肩甲骨の寄せ伸ばし、壁を使った胸の開きストレッチ、猫のポーズなどが効果的です。ただし、痛みを悪化させるようなストレッチや運動は避け、専門家の指導のもとで行うことが理想的です。

肩甲骨の痛みに市販薬は効きますか？

イブプロフェンやロキソプロフェンなどの消炎鎮痛剤は一時的な痛みの緩和に効果がありますが、根本的な解決にはなりません。また、ビタミンB群を含む薬剤も筋肉の疲労回復に役立つことがあります。ただし、長期使用は副作用のリスクがあるため、医師の指導を受けることをお勧めします。

肩甲骨の痛みが夜間に悪化するのはなぜですか？

日中の活動による疲労の蓄積、寝具や寝姿勢の問題、夜間の体温低下による筋肉の緊張、日中の痛みへの意識の分散効果の消失などが原因として考えられます。また、一部の内臓疾患による痛みも夜間に悪化する傾向があります。適切な寝具の選択と寝姿勢の工夫が重要です。

肩甲骨の痛みと肩こりの違いは何ですか？

肩こりは主に僧帽筋上部の緊張や硬さを指し、肩甲骨の痛みはより特定の部位（肩甲骨自体やその周辺）の痛みを指します。肩こりは不快感や重さを感じることが多いのに対し、肩甲骨の痛みはより鋭い痛みや特定の動作で悪化する特徴があります。ただし、両者は関連していることも多いです。

肩甲骨の痛みで悩まされていた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックと肩甲骨の痛みは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

肩甲骨の痛みは早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。

背中全体がスムーズに動くように