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マウスピースで顎の痛みは改善する?顎関節症に効く使い方とその選び方

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朝起きたときに顎が痛い、口を開けるときに音がする、そんなとき「マウスピースを使えば良くなる」と聞いたことがあるかもしれません。確かにマウスピースは顎の痛みに対して効果的な治療法の一つですが、使い方や選び方を間違えると期待した効果が得られません。

今回は、20年間で3万人を超える患者さんを施術してきた経験から、顎の痛みとマウスピースの正しい関係をお伝えします 。

目次

顎の痛みの原因とマウスピースの役割

顎の痛みの多くは顎関節症によるもので、その主な原因は歯ぎしりや食いしばりによる顎関節や周辺筋肉への過度な負担です 。睡眠中の歯ぎしりでは、通常の咀嚼時の3-5倍もの力が顎にかかると言われており、この強い力が関節や筋肉にダメージを与えます 。

マウスピースは顎にかかる力を適切に分散させ、筋肉の緊張や顎関節の不快感を軽減する役割を果たします 。しかし重要なのは、マウスピースは症状を緩和するための装置であり、根本的な治癒を約束するものではないということです 。

当院でも、マウスピースと適切な顎関節の調整を組み合わせることで、多くの患者さんが症状の改善を実感されています。

マウスピースの種類と効果の違い

ナイトガードとスプリントの違い

顎関節症治療に使用されるマウスピースには、主に「ナイトガード」と「スプリント」の2種類があります 。

ナイトガードは主に歯ぎしりや食いしばりを防ぐために使用されるマウスピースで、歯の損傷防止が主な目的です 。クッションの役割を果たし、歯がすり減ることを防ぎながら、顎関節への負担も軽減します 。

スプリントは顎関節症治療に特化したマウスピースで、顎関節の位置調整と適切な噛み合わせのサポートが主な目的です 。患者さん一人ひとりの症状に合わせてオーダーメイドで作成され、噛み合わせの調整が簡単に行えるのが特徴です 。

ピボット型マウスピースの特殊な効果

最新の治療では、ピボット型マウスピースという特殊なタイプも使用されています 。このマウスピースは左右の奥歯部分に突起があり、奥歯だけが接触することで下顎が回転し、顎関節部の圧力を減らす効果があります 。

特に顎関節の痛みや開口障害のある方に効果的で、従来のマウスピースでは改善しなかった症状にも対応できる可能性があります 。

効果的なマウスピースの選び方

歯科医院でのオーダーメイド vs 市販品

マウスピースは市販品もありますが、歯科医院でのオーダーメイド作成が圧倒的に効果的です 。市販のマウスピースは5000円前後で購入できますが、患者さん一人ひとりの歯型や症状に合わせた調整ができません 。

歯科医院で作成するマウスピースは以下の利点があります 。
・個人の歯型に完全にフィットし、装着感が良い
・症状に応じた細かな調整が可能
・噛み合わせの改善も同時に行える
・定期的なメンテナンスにより効果を維持できる

上顎装着型 vs 下顎装着型

マウスピースには上顎に装着するタイプと下顎に装着するタイプがありますが、一般的には上顎装着型が主流です 。上顎装着型の方が安定性が高く、違和感が少ないため、継続しやすいというメリットがあります。

正しいマウスピースの使用方法

装着タイミングと期間

基本的にマウスピースは就寝中に装着しますが、症状が強い場合は日中の使用も効果的です 。特に在宅勤務などで集中して作業する際の食いしばりが気になる方は、日中の装着も検討してください 。

マウスピースの効果を実感するには、最低でも2-3週間の継続使用が必要です 。症状が軽減したからといってすぐに使用をやめると、症状が戻る可能性があるため、長期的な使用が大切です 。

正しいお手入れ方法

マウスピースを清潔に保つことは、口腔内の健康と装置の寿命を延ばすために重要です。使用後は流水で洗浄し、週に1-2回は専用洗浄剤で清拭することをお勧めします。

マウスピース使用時の注意点とデメリット

一時的な症状悪化の可能性

マウスピース使用開始直後に、一時的に顎の痛みが増悪することがあります 。これは噛み合わせの変化に顎が適応する過程で起こる現象で、通常1-2週間で改善します 。

しかし、2週間以上痛みが続く場合は、マウスピースが合っていない可能性があるため、すぐに歯科医師に相談してください 。

唾液分泌の変化

マウスピース装着により唾液分泌が一時的に増加したり、口の中が乾燥したりすることがあります。これらの症状は通常、使用に慣れるにつれて改善しますが、気になる場合は歯科医師に相談しましょう。

マウスピースの効果を最大化する併用療法

生活習慣の改善

マウスピースの効果を最大化するには日常生活での改善も重要です 。以下の点に注意してください。

ストレス管理

適度な運動や良質な睡眠でストレスを軽減

食事内容の見直し

硬い食べ物や大きな塊の食べ物を避ける

姿勢の改善

うつぶせ寝や頬杖を避ける

意識的な脱力

日中の食いしばりに気づいたら意識的に力を抜く

温熱療法とマッサージの併用

顎周辺の筋肉を温めたり、軽くマッサージしたりすることで、マウスピースの効果が高まります 。痛みが強い場合は冷却、筋肉の緊張が強い場合は温熱を使い分けてください 。

専門的な手技療法との組み合わせ

当院では、マウスピース治療と併せて顎関節の調整や周辺筋肉の治療を行うことで、より効果的な改善を図っています。マウスピースだけでは改善しない深部の問題に対して、専門的なアプローチが有効です。

マウスピースが効果的でない場合

構造的な問題がある場合

顎関節の構造的な異常や重度の変形がある場合は、マウスピースだけでは限界があります 。このような場合は、より専門的な治療や場合によっては外科的処置が必要になることもあります 。

原因が歯ぎしり以外の場合

ストレスや外傷、生活習慣の乱れが主な原因の顎関節症では、マウスピース単独での改善は期待できません 。根本的な原因に対するアプローチが必要です。

まとめ

マウスピースは顎の痛みに対して確実に効果のある治療法ですが、あくまで症状緩和のための装置であり、根本的な改善には生活習慣の見直しや専門的な治療の併用が重要です

歯科医院でのオーダーメイド作成、適切な使用方法の遵守、定期的なメンテナンスにより、マウスピースの効果を最大限に引き出すことができます 。

20年間の臨床経験から言えるのは、マウスピースと適切な顎関節治療を組み合わせることで、多くの顎関節症は改善可能だということです。一人で悩まず、まずは専門家に相談し、自分に最適な治療法を見つけることが、快適な日常生活への第一歩となります 。

院長:真崎

痛みに悩まされている方は、ぜひ一度ご相談ください

まさきカイロプラクティック両国整体院では、一人ひとりの症状や生活習慣に合わせたアプローチで、顎の痛みや顎関節症の根本的な改善を目指します。


院長:真崎

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